物流事例：SBSホールディングス株式会社

グループ各社からメール室業務を受託

当社およびSBSグループ各社は2021年12月より順次、西新宿へ移転しました（一部グループ会社を除く）。現在、移転先であるオフィスビル（住友不動産新宿グランドタワー）では５つのフロアを賃借し、グループ会社約20社が入居。計約1800人のスタッフが勤務しています。

移転に伴い、当社は翌年１月からグループ各社を対象にした「メール室サービス」の提供を開始しました。このサービスは、当社が大都市圏の大型複合施設などを対象に展開している「館内物流サービス」の一機能で、移転先のビルで集配業務を担う会社から預かる荷物や郵便物をグループ各社別や部署別に仕分けして各フロアに供給したり、グループ各社から支店・営業所やお客様などに発送する荷物や郵便物を各フロアから集めて集配会社に引き渡したりするというものです。グループ各社分の合計で１日当たり500〜1000個の到着物、同100〜300個の発送物に対応しています。

グループ各社では、同サービスの利用を通じて、荷物や郵便物の仕分けや発送の業務を担当するスタッフを用意する必要がなくなったほか、到着物の長期間放置や発送物の出荷漏れ・出荷遅れといった業務ミスの発生を回避できるようになりました。

現在、グループ各社向けのサービスは、常駐スタッフを４人配置し対応しています。入居する５つのフロア（24階、25階、26階、37階、38階）のうち、25階内に「サービスカウンター」を開設。当社スタッフは、集配会社によって午前中に持ち込まれるグループ各社宛の荷物や郵便物を「サービスカウンター」で仕分けしたのち、各フロアまで配達します。各フロアには会社別・部署別のラック（棚）が設置されており、毎日正午くらいまでにそれぞれの棚に到着物を格納していきます。

発送の受付締め切り時間は午後４時に設定しています。当社スタッフが各フロアの発送用の棚から荷物や郵便物を集荷したのち、宅配便や路線便で出荷する荷物については集配会社に発送を依頼。郵便物については当社スタッフが郵便ポストに投函したり、郵便局に差し出したりしています。

到着物がグループ各社の棚まできちんと配達されたかどうか、発送物が館内物流会社に引き渡されたかどうか、といった「貨物追跡データ」は、当社独自の情報システム（タスカルシステム）で管理しています。到着・発送物のうち、バーコードなどのデータキャリアが印字されていない郵便物については、郵便物そのものの画像データを取り込んでナンバーリングすることで、配達完了や発送受付といった作業履歴をトレースしています。